こんにちは、
ズボラさんでも楽しめる
家庭菜園ブログのくらこまです!
牛乳パックを使って、室内で野菜を育てられるのをご存じですか?
この記事では、初心者でも簡単にできるミニニンジンの室内牛乳パック栽培をご紹介します。
通常、ミニニンジンの種まき時期は7月中旬から9月中旬頃ですが、今回は少し遅めの10月末に種をまいて、室内で育ててみました。
種まき~収穫まで、ゆるく楽しくお読みいただけたら幸いです。
栽培の目安(関東地方)
植物名 | ニンジン |
科目 | セリ科 ニンジン属 |
発芽に適した温度 | 20~25℃ |
発芽までの日数 | 約5~10日 |
収穫の目安 | 発芽から約65~75日後 |
手間 | ★☆☆ |
難易度 | ★☆☆ |
栽培ポイント | 発芽率が低いが、発芽してしまえば育てやすい |
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★が多い=手間かかる、難易度高い
☆が多い=手間少ない、育てやすい
※くらこま独自の判断です
用意するもの
- 牛乳パック(1リットルサイズ・使用済みのもの)
- 土(培養土または種まき用の土など)
- 種(ミニニンジンの種)
- 水を与えるもの(ジョウロまたは霧吹きなど)
- スコップ(小さめのものがおすすめ)
加工作業に必要な道具
- はさみ
- 定規
- ペン
- 穴あけ用の道具(先のとがったもの)
- 防水性のあるテープ(補強用)
栽培補助としてあると便利なもの
- 受け皿(牛乳パックから水が出るので、受け皿として使用できるものをご用意ください)
牛乳パックの準備
高さを調整
- 使用済の牛乳パックを用意します。
- よく洗い、乾かしておいてください。
- ミニニンジンは、あまり大きく成長しないため、牛乳パックの高さを調整します。
・牛乳パックの下から15cmの位置に線を引きます。
・線を引いたところをはさみで切ります。
排水用の穴を開ける
牛乳パックには排水性がないため、穴を開けて排水口を確保します。
- 牛乳パックの底から1cmほど上に、3か所穴を開けます。
- さらにその1cm上にも、2か所穴を開けます。
- 同じように4面全てに穴を開けてください。
- 穴を開けるときは、先が尖ったものを使うと開けやすいです。手をケガしないように気を付けてください。
土の準備
土を扱うと、まわりが汚れやすくなります。できれば屋外で作業するのがおすすめです。
室内で作業するときは、下に新聞紙などを敷いて、汚れないように気をつけてくださいね。
- 土を入れる
・鉢底石は入れず、牛乳パックに直接、野菜用培養土を入れます。
・牛乳パックを少し浮かせて、何度か軽く下に落とすようにして土をならします。
・この作業を繰り返し、土が牛乳パックの縁から1cmほど下のところまで入れるようにします。 - 水をかける
・開けた穴から水が出てくるまで、たっぷり水をかけて土を湿らせます。
※水と一緒に土が流れ出ることがあるため、室内で作業するときは、受け皿を用意するなど、まわりが汚れないように気をつけてください。
種まき
種
今回使用したのは、ダイソーの2個で100円のベビーキャロット(ミニニンジン)の種です。
種まき
- 土の表面全体に、重ならないようにパラパラと種をまきます。
- その上に薄く土をかぶせます。
※ニンジンは、発芽するときに光が必要な「好光性(こうこうせい)種子」ですので、土を厚くかぶせすぎないように気をつけてください。
- 手で軽く土を押さえて、種と土を密着させます。
- 種が流れないように気をつけながら、軽く水をかけます。
乾燥対策
- 発芽するまで、乾燥を防ぐためにラップを軽くかけておきます。密閉しないようにしてくださいね。
- 土が乾いていたら、水を与えます。
- 発芽したら、ラップを取り外してください。
発芽までの場所
- 光の届く場所
ニンジンの種は、発芽に光が必要なので、日の当たる場所や、LEDライトの下など、光が届く場所で育てるのがポイントです。 - 温度管理
また、温度も大切です。発芽に適した温度は20〜25℃ですので、この温度を保てる場所に置くと、発芽しやすくなります。
水やり
- 土の表面が乾いてきたら、水を与えてください。
- 牛乳パックの排水口から水が流れ出てきますので、受け皿を準備しておくと便利です。
間引き
葉っぱが混み合ってきたら、間引きをします。一度にすべてを間引くのではなく、成長の様子を見ながら2~3回に分けて少しずつ行うと、育ちの良い株を見つけやすくなります。間引きについての詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
牛乳パックはスペースが限られていますが、最終的に株と株の間が2cmくらいになるようにすると、成長にちょうど良いスペースが確保できるようになります。
間引き方法
- 小さな葉っぱの段階では、根元からはさみで切るとラクです。
- 引き抜いて間引きするときは、残したい苗まで一緒に抜けてしまうことがあるので、気をつけてください。
- 残したい苗の根元を手で押さえながら、間引きしたい苗をゆっくり引き抜くと良いです。
間引く苗の選び方
- 小さな葉っぱや倒れている葉っぱを優先して間引きします。
- 大きくまっすぐ成長している葉っぱを残します。
今回育てた場所(室内)
今回の牛乳パック栽培は、室内で行いました。ミニニンジンの成長に合わせて、育てる場所を途中で変更しています。ここでは、育てた環境の変化を簡単にご紹介します。
種まき~成長初期まで
発芽に必要な温度と光を確保するため、次のような環境で育てていました。
- エアコンの利いた部屋で管理
- 発芽には光が必要なので、LEDライトを使用
葉が伸びてきた頃
ミニニンジンの葉っぱが伸び、最初に使っていた棚では高さが足りなくなったため、別の部屋に移しました。
- エアコンを使っていない部屋に移動
- 南向きの窓際にある棚に配置
次に、場所を移したあとにやっていた対策をご紹介します。
防寒対策
エアコンを使っていない部屋で育てていたので、棚をアルミシートと透明ビニールで覆って、防寒対策をしました。
スペースの確保
ミニニンジンの葉っぱは上に向かって伸びていきますが、意外と横にも広がります。そこで、牛乳パックより少し広めのスペースと、十分な高さがある棚を用意しました。
収穫
牛乳パックで育てたミニニンジンを、3つ分まとめて収穫しました。
収穫のときは、パックの側面をハサミで切ると中の様子が見えやすく、ニンジンも取り出しやすかったです。
1つの牛乳パックからは、だいたい4〜5本のミニニンジンが収穫できました。
まとめ
ミニニンジンの牛乳パック栽培は室内でも育てやすく、収穫も簡単でした。
今回は、1つの牛乳パックにつき4~5本ほどの収穫でしたが、間引き方法を工夫すれば、もう少し多く収穫できるかもしれません。
気になる点としては、ニンジンは葉が高く伸びるため、育てる場所にはとくに縦のスペースが必要です。
ご興味のある方は、ぜひ育ててみてくださいね。
大根の牛乳パック栽培(室内)
同じ時期に大根も牛乳パックで育てました。良かったら、こちらもご覧ください。

今回は初心者でも簡単にできるミニニンジンの室内牛乳パック栽培についての記事でした。
自分で育てたものを食べると、より一層美味しく感じますよね。さらに、その成長過程にも癒されます。
ズボラさんでも楽しめる家庭菜園。
参考になれば嬉しいです。
共有の喜びと、心からの感謝を込めて、
最後までお読みいただきありがとうございました。