こんにちは、
ズボラさんでも楽しめる
家庭菜園ブログのくらこまです!
牛乳パックで玉ねぎの苗が育つのをご存じですか?
この記事では、初心者でも簡単にできる牛乳パックを使った玉ねぎ・赤玉ねぎの苗づくりをご紹介します。
種まきから苗づくりまで、ゆるく楽しくお読みいただけたら幸いです。
栽培の目安(関東地方)
植物名 | 玉ねぎ・赤玉ねぎ |
種まき時期 | 9月中旬~10月中旬 |
発芽に適した温度 | 15~20℃ |
発芽までの日数 | 約10~14日 |
苗植え付けサイズ | 高さが20~25cmになったころ |
苗植え付け月 | 11月頃 |
手間 | ★☆☆ |
難易度 | ★☆☆ |
補足事項 | ・根が浅くはり、乾燥に弱いです。 ・水分が不足すると玉が大きくならないので、注意が必要です。 ・栽培期間長いです。 |
玉ねぎ、赤玉ねぎの種まき~苗づくり方法は、同じです。
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★が多い=手間かかる、難易度高い
☆が多い=手間少ない、育てやすい
※くらこま独自の判断です
用意するもの
- 牛乳パック(1リットルサイズ・使用済みのもの)
- 土(野菜用培養土)
- 種(玉ねぎ・赤玉ねぎの種)
- 水を与えるもの(ジョウロまたは霧吹きなど)
- スコップ(小型のものがおすすめ)
加工作業に必要な道具
- ホチキス
- カッター
- 定規
- ペン
- 穴あけ用の道具(先のとがったもの)
- 防水性のあるテープ(補強用)
栽培補助としてあると便利なもの
- 割りばしまたはペットボトルのフタ(底上げ用)
- 受け皿(牛乳パックから水が出た時の受け皿になるものなら、なんでもOK)
牛乳パックの準備
栽培用に加工(表面)
- 使用済みの牛乳パックをよく洗い、乾かしておきます。
- 牛乳パックの開口部をホチキスで止めます。
- ホチキス止めした面が、テーブルと並行になるように、牛乳パックを横向きに置きます。
- 上にした面の縁から1cm内側に沿って枠線を引きます。
- カッターで枠線を切って開口部を作ります。(強度を保つために1cmの枠を残します。)
- 切るときは、定規などを当てると切りやすいです。
- 切るのは一面だけです。
※作業時に手を切らないように気をつけてください。
排水用の穴を開ける(裏面)
- 牛乳パックの側面の下から1cm上の高さで、横一列で8か所くらい印をつけます。
- 印をつけた場所に穴を開けます。先の尖ったもので開けると開けやすいです。手をケガしないように気を付けてください。
- 同じように、牛乳パックの反対側の面にも穴を開けます。
- 牛乳パックの枠を切った面が下になるように置きます。
- 折り返し部分にも2か所、穴を開けます。
- 床に着く面には穴を開けません。
牛乳パックの切り抜いた部分
- 牛乳パックを切り抜いた部分は、長方形の長い面を自分と平行になるように置きます。
- 下から1cm上の位置に、線を引きます。この線は、種をまくときの溝をつくるために使用します。(下画像の1⃣をご覧ください。)
土の準備
土を扱うときはまわりが汚れやすいので、できれば屋外での作業がおすすめです。
室内で行う場合は、新聞紙を敷く・受け皿を使うなど、汚れ対策をしてから作業してくださいね。
- 土を入れる
・牛乳パックに野菜用培養土を入れます。
・牛乳パックを軽く持ち上げ、床に軽く落として土の中の空気を抜きます。
・この作業を繰り返し、牛乳パックの上の面くらいまで土を入れてください。 - 水をかける
・穴を開けたところから水が出てくるまで、たっぷり水をかけて土を湿らせます。
※水と一緒に土が流れ出てきます。室内で作業するときは、受け皿の上に置くなど、周囲が汚れないように気をつけてください。
種まき
種
今回使用したのは、ダイソーの2個で100円の玉ねぎ・赤玉ねぎの種です。
2本の溝をつくる
- 牛乳パックを横向きに置きます。
- 牛乳パックの中の土を平らにならします。
- 牛乳パックの切り抜いた部分を、線を引いた部分が下になるように持ちます。
- 1本目の溝
・上から見て土の中央より少し上のあたりに、牛乳パックの切り抜いた部分を垂直に置きます。
・そのまま線の部分まで土に押し込み、深さ1cmの溝を作ります。
・この溝が、種をまく場所になります。 - 2本目の溝
・同じように上から見て土の中央より少し下のあたりにも溝を作ります。
種をまく
- 溝の中に種が重ならないように種をまきます。
- 種まき後、親指と人差し指で土をつまみ、種の上にかぶせます。
- その上から手のひらで軽く押さえ、土と種が密着するようにします。
- 最後に軽く水やりをします。
※「白玉ねぎ」と「赤玉ねぎ」の種をまくときは、後で見分けがつくように、どの種をまいたか牛乳パックにメモしておくと便利です。苗の時点では、どちらかを判断するのが難しいためです。
乾燥対策
- 発芽するまでは、乾燥対策として、ラップを上から軽くかけておきます。
- もし土が乾いていたら、水を与えてください。
- 発芽後は、ラップをはずしてください。
発芽までの管理
- 玉ねぎの種は、発芽するまで光を必要としない「嫌光性種子」ですが、温度も大切です。
- 発芽するまでは、発芽適温の15~20℃の場所に置いてください。
今回は室内で育てました。
水やり
- 土の表面が乾いていたら水やりをします。
- 受け皿を設置
牛乳パックの排水口から水が出てくるため、受け皿を用意しておくと良いです。 - 通気性をよくする
受け皿の上に割りばしやペットボトルのフタなどを置き、その上に牛乳パックを置くと、通気性が良くなりますのでおすすめです。
注意点
乾燥に弱いので、土が乾きすぎないように適度に水やりをおこなってください。
間引き
発芽後
発芽し、葉っぱ同士が込み合っていたら、引き抜いて間引きします。
葉っぱが成長してきたら
成長し、葉っぱと葉っぱが密集してきたら、苗の間隔を空けるために間引きます。
間引くときのポイント
- 小さな苗や倒れている葉っぱを優先して間引き、大きくまっすぐ成長している葉っぱを残します。
- 引き抜くときに、残したい苗まで一緒に抜けてしまうことがあるため気をつけてください。
- 残したい苗の根元を手で押さえながら、間引きたい苗をゆっくり引き抜いてください。
間引いた苗も育てる方法
もし、玉ねぎを育てるプランターのスペースに余裕があるなら、間引いた苗は、捨てるのはもったいないです。
新しく牛乳パックを栽培用に加工(上記の作業)し、間引いた苗を植え付けると、そこから成長してくれるので、たくさん育苗できます。植え付けるときは、根っこを傷つけないように気をつけてください。
なお、育てるプランターのスペースに余裕がないときは、この作業は不要です。
苗を育てる場所(室内の場合)
育苗温度
玉ねぎは、寒さに強く、暑さに弱いです。
苗を育てるのに適した温度は15~20℃で、この範囲の環境で育てるのが理想的です。
スペースの確保
玉ねぎの葉っぱは成長するとしなり、横にも縦にも広がります。
育てる場所は、牛乳パックを横にしたときの幅よりも広めのスペースが必要です。
玉ねぎの苗
11月、プランターに植え替えるため、苗を牛乳パックから取り出しました。
取り出すときは、牛乳パックの四隅を切ると作業しやすいです。
苗の植付け
苗の植付け方法については、こちらの記事でご紹介しています。よかったらご覧ください。

まとめ
玉ねぎの苗づくりは思ったより簡単でした。育苗用の容器を用意しなくても牛乳パックで育てられるので手軽で嬉しいです。
ご興味のある方は、ぜひ試してみてくださいね。
今回は、初心者でも簡単にできる牛乳パックを使った玉ねぎ・赤玉ねぎの苗づくりについての記事でした。
自分で育てたものを食べると、より一層美味しく感じますよね。さらに、その成長過程にも癒されます。
ズボラさんでも楽しめる家庭菜園
参考になれば嬉しいです。
共有の喜びと、心からの感謝を込めて
最後までお読みいただき、ありがとうございました。