プランター栽培☆初心者でも簡単!種まきの方法

種まき方法

こんにちは、
ズボラさんでも楽しめる
家庭菜園ブログのくらこまです!

種まきにはいくつか種類があるのをご存じですか?
この記事では、初心者でも簡単にできる「すじまき」「点まき」「ばらまき」の3つの種まき方法をご紹介します。

ゆるく楽しくお読みいただけたら幸いです。

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種まきに必要なもの

種まきに必要なものは以下のとおりです。植物によって変わることもあるので、育てる植物に合わせて準備してくださいね。

必要なもの

  • 種(育てる植物の種)
  • 種まき用容器(プランター または 育苗ポット)
  • 鉢底石や鉢底ネット
  • 土(野菜用培養土など)
  • 水+水やり用の道具

あると便利なもの

  • ペットボトルのフタ(点まき用)
  • 棒(すじまき用)
  • 手袋(土が手に付かないように)
  • シャベルやスコップ
  • 不織布(保温、保湿など)

 

基本的なプランター栽培に必要な道具については、こちらの記事でご紹介しています。よかったらご覧ください。

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種まきの時期と発芽適温

植物ごとに種まきに適した時期があります。種袋の裏に書かれていることが多いので確認してみてください。
また、発芽に適した温度や、種まき方法、収穫時期などの情報もあるので、参考にしてみてくださいね。

 

種まき方法の種類

種まきの方法は、プランターへ直接種をまく「直まき」と、育苗ポットなど小さな容器に種をまく「ポットまき」の2種類があります。

直まき(じかまき)

プランターに直接種をまく方法です。種まきから収穫まで、ずっとプランターで育てます。

メリット・デメリット

  • メリット:植え替えの手間がありません。
  • デメリット:均等に発芽しないことがあり、外の環境(直射日光、雨風、害虫、鳥の被害など)の影響を受けやすいです

用意する容器

  • プランター:育てる植物に合ったサイズのプランターを用意してください。プランターサイズについては、栽培方法の記事にも触れていますので、良かったら参考にしてみてくださいね。

向いている野菜

  • 根菜類:ニンジン、大根、カブなど
  • 栽培期間の短い葉物野菜:ほうれん草、小松菜、水菜など

 

ポットまき

育苗ポットなどの小さな容器に種をまく方法で、成長したらプランターに植え替えます。

メリット・デメリット

  • メリット:栽培管理がしやすく、生育の良いものだけを選んで植え替えできます。
  • デメリット:植え替えの手間があり、植え替え時に根を傷つける可能性があります。

用意する容器

  • 育苗ポット:種まきして苗を育てるための小さな容器です。また、育苗ポット以外にも、セルトレイ、育苗箱、連結ポットなどがあります。
  • 鉢底ネット:排水穴の上に敷く網目状のネットです。底に排水穴がある場合は、鉢底ネットを敷いておくと、害虫の侵入を防ぎ、通気性・排水性が良くなり、根腐れを防ぐ効果があります。

向いている野菜

  • 栽培期間の長い植物:キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーなど
  • 夏野菜:トマト、ピーマン、ナス、キュウリなど

 

成長した苗の植え替え方法については、こちらの記事でご紹介しています。よかったらご覧ください。

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種の性質「好光性種子」「嫌光性種子」

種には「好光性種子」と「嫌光性種子」があり、それぞれ発芽しやすい環境が異なります。

好光性種子(こうこうせいしゅし)

光を好む種で、発芽時に光を必要とします。
種まきのときは、光が当たるように土を薄くかぶせるか、そのままにします。

好光性種子の野菜

  • キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、レタス、ニンジンなど

 

嫌光性種子(けんこうせいしゅし)

光を嫌う種です。
光が当たると発芽しにくくなるため、種まきのときはしっかりと土をかぶせます。

嫌光性種子の野菜

  • トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャ、玉ねぎ、大根など

 

種まきの手順

①鉢底石や鉢底ネットを敷く

鉢底石や鉢底ネットは、根腐れを防ぎ、水はけを良くするために容器の底に敷きます。

プランターに直接種をまく場合(じかまき)

  • プランターの底に鉢底石または鉢底ネットを敷きます。
  • 育てる植物やプランターの大きさに合わせて、どちらを使うか選んでくださいね。
  • 鉢底石はネット入りのものを使うと、土を入れ替えるときに石をまとめて取り出せるので、後片付けがラクです。台所用ネットや、洗濯用ネットなどでも代用できます。

ポットまきの場合

  • 育苗ポットを使用するときは、底に鉢底ネットを敷きます。鉢底ネットは、ハサミで切れるタイプもあり、必要なサイズに調整しやすいです。

 

②土を入れる

土は、容器の縁(ふち)から2~3cm下まで入れます。この空間(ウォータースペース)があると、水やりしても土や水があふれません。

プランターに直接種をまく場合(じかまき)

  • 野菜用培養土または育てる植物に合った土を入れます。

ポットまきの場合

  • 種まき用の土を使うと発芽率が上がります。野菜用培養土または育てる植物に合った土でもOKです。

 

 

③種まき前の水やり

プランターや育苗ポットの底から水が流れ出るまで、たっぷり水やりをして土を湿らせます。

大きいプランターでは、表面だけ湿って中が乾いていることがあります。その場合は、スコップなどで土をかき混ぜながら水を与えると、全体に均等に湿らせることができます。

 

④土の表面を平らにする

種まき前に、プランターの土を平らにならしておきます。

土の表面がデコボコしていると、低いところに水がたまり、高いところの種は乾きやすくなります。また、根が浅くなり、苗がぐらつく可能性もあります。

平らにしておくと、水が均等にしみこみ、根がしっかり張って苗が安定しやすくなります。このひと手間が大切です。

 

⑤種をまく

種まきには「すじまき」「点まき」「ばらまき」と3つの方法があります。
植物により向いているまき方がありますが、どのまき方が良いか迷ったら、種袋の裏に書かれていることが多いので確認してみてください。

種まきをしても、全ての種が発芽するわけではありません。発芽する種は10%の種類もあれば、90%発芽する植物もあります。基本的には、育てたい株の数よりも多くの種をまいてください。

次にそれぞれの種まき方法をご紹介します。

すじまき

「すじまき」は、土の表面に細長い溝を作り、その溝に沿って均等に種をまく方法です。
一定の間隔で1列に並んでいるので、間引きがしやすいです。

「すじまき」の手順

  1. 割り箸や棒などを土に押し当てて溝を作ります。
  2. 溝に沿って均等に種をまきます。
  3. 種をまいた溝の両側の土を、人差し指と親指で挟むようによせてかぶせます。

「すじまき」に向いている野菜

  • レタス、ほうれん草、小松菜、ニンジンなど。

 

点まき(てんまき)

「点まき」は、一定の間隔をあけて1か所に数粒ずつ種をまく方法です。発芽後に元気な芽を1本だけ残し、間引くことで丈夫に育ちます。
大きく成長する植物や、株ごとにしっかりスペースを確保したい植物に向いています。

例えば、大根は葉が広がって成長するため「点まき」が適しています。種と種の間をあけてまくことで、生長に必要なスペースを確保しやすくなります。

「点まき」の手順

  1. 一定の間隔をあけながら、深さ1〜2cmの穴を作ります。
    ・穴の間隔は、育てる植物によって異なります。
    ・くぼみを作るときは、ペットボトルのフタなどを土に押し当てて作るとラクです。
  2. 1つの穴に数粒の種をまきます。
    ・穴に入れる種の数は、育てる植物によって異なります。
  3. 種が隠れるように土をかぶせます。

「点まき」に向いている野菜

  • 大根、白菜、オクラ、トウモロコシ、キャベツなど

 

ばらまき

「ばらまき」は、土の表面全体に種を均一にまく方法です。
小さな種や、土をかけなくても発芽する好光性の種、株間が狭くても育つ植物に向いています。
葉物野菜やハーブは、間引きしながら収穫できるので、長く楽しめるメリットがあります。

「ばらまき」の手順

  1. 種を均等にばらまきます。指で軽くつまんでパラパラとまく程度のまき方で良いですが、なるべく密集しすぎないように注意してください。
  2. 種が隠れる程度に土をかぶせます。また、種の種類によっては土をかぶせずにそのままにすることもあります。

「ばらまき」に向いている野菜

  • リーフレタス、サラダ菜、チマサンチュ、小松菜、ルッコラなど

 

⑥手で押さえる

土をかぶせた後、手のひら全体で優しく押さえます。
こうすることで、種と土が密着し、水分がしっかり届いて発芽しやすくなります。

 

⑦種まき後の水やり

種が流れないように優しく水やりをします。
種まき前に水やりして土を湿らせているので、種まき後の水やりは土を湿らす程度でOKです。

 

⑧不織布をかける

不織布は必ずしも必要ではありませんが、かけておくと次のような効果があります。

主な効果

  • 土が乾きにくくなり、発芽しやすくなります。(乾燥すると芽が出にくくなるため)
  • 寒さから守り、育ちやすくなります。(冷えすぎると発芽しづらくなるため)
  • 鳥に種や芽を食べられにくくなります。(種や芽が見えにくくなるため)

注意点

  • 風で飛ばされないように、麻ひもや洗濯ばさみでしっかり固定してください。
  • 芽が出たら不織布を取りのぞき、日光に当てるようにしてください。

 

⑨種まき後の管理

水やり

発芽前
発芽前は、種が乾燥すると発芽しなくなるため、土の表面が乾かないように霧吹きやじょうろで優しく水をあげてください。

発芽後
発芽後は、水をあげすぎると土が常に湿った状態になり、根に酸素が届かず根腐れの原因になります。土の表面が乾いたら水をやるようにしてください。

 

間引き

間引きとは、発芽した苗が密集しすぎないように、一部の苗を取り除いて間隔をあける作業のことです。間引きをすることで、苗同士の間隔が広がり、病気や害虫の被害が減って、それぞれが元気に育ちやすくなります。

間引き方法については、こちらの記事でご紹介しています。よかったらご覧ください。

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発芽を成功させるために大切なこと

繰り返しになりますが、種まきを成功させるために、次のポイントを意識してみてくださいね。

適した時期に種をまく

種まきに適した時期は、植物ごとに変わります。迷ったときは、種袋の裏を確認してみてくださいね。

 

多めに種をまく

種まきをしても、すべての種が発芽するわけでないので、育てたい株の数よりも少し多めに種をまくのが安心です。

 

発芽までの温度管理

植物ごとに発芽しやすい温度があります。寒い時期は、不織布をかけたり、育苗ポットを暖かい場所に置くなどの工夫をすると発芽しやすくなります。
発芽適温も、種袋の裏に書かれていることが多いので確認してみてくださいね。

 

水のやりすぎに注意

土が常に湿っていると根腐れの原因になりますので、土の表面が乾いたら水をあげるようにしてくださいね。

 

まとめ

種まきには「すじまき」「点まき」「ばらまき」の3つの方法があり、植物によって向いているまき方があります。
種まきの方法や環境を少し工夫するだけで、初心者でも発芽を成功させやすくなります。楽しみながら、自分に合ったやり方を試してみてくださいね。

 

 

今回は初心者でも簡単にできる「すじまき」「点まき」「ばらまき」の3つの種まき方法についての記事でした。
自分で育てたものを食べると、より一層美味しく感じますよね。さらに、その成長過程にも癒されます。

ズボラさんでも楽しめる家庭菜園。参考になれば嬉しいです。

共有の喜びと、心からの感謝を込めて、
最後までお読みいただきありがとうございました。

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